現在弊社では東北工業大学建築学科船木研究室(船木尚己准教授)との共同で「常時微動測定を用いた建物の健康診断」をテーマにした研究を行っております。
 大地震に際して、建物がどの程度の被災を受け、“安全なのか、安全ではないのか”という客観的な評価ができれば、専門技術者はもとより利用者にとっても有益な情報となりえます。
 常時微動測定に関する研究は比較的数多くの研究報告があり、それ程新しい研究テーマとは言い難い。しかし、比較的簡易に計測を行うことができ、定期的に計測を行うことで建物の健全性を表すためのひとつの指標になりえるといえる。弊社では、耐震診断・耐震補強設計の業務を行っていることから、協力して頂けた建物について、耐震補強の実施前後で計測を行い、常時微動測定を用いた建物の振動特性の変化についての研究の成果を報告しています。
 将来的には、全ての建物において新築時に計測し、5年、10年ごとに定期的な計測を行い(定期健診)、更に地震を受けた建物の剛性低下により損傷度の度合いを知る指標として計測したいと考えております。
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